拾い物

朝、大学に行く前。
何時ものように駅までやや近道のルートで歩くと、手首が。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒィ!!!
とんでもなく驚いた後に『金田 一少年』やら『名探 偵コナン』のように犯人が前後左右にいないか振りかぶりながら接近。
義手でした
右手の。


なんでだよ!
TU-KA!ありねえだろ、なんでこんなもの落ちてんだ、おい!
怒っていても始まらないので、この落し物を拾って交番へ。すぐ側にあるのでとりあえず持っていく。
すれ違う人々の視線がスゴイ。イタイ。つーか避けられすぎ。
すごい勢いで引かれつつ、まるでモーゼの海割りのように別れる人。しかも目指す場所は交番。
いや、まて。確かに俺は善人ではないがそこまで避けないでくれ。むしろ良いことをしている(はずだ)んだ!
まあ、今の俺に会ったら俺でも引くがな


八割くらいの精神的ダメージくらいつつ交番に到着。
小走りに中に入り開口一番に「落し物でーす」
書類でも書いていたのかおまわりさん、私を見上げて「う わ あ」
据わった上体から後方へ一メートル強、パイプ椅子をなぎ倒しつつ腰に手を当てて飛びのく。



驚くのもかまわない。危機意識から身を守ろうとするのも認めよう。だが、そのオハジキに伸びる手は何だ!?


こうしてわたしの気力はマックスげーじからいっきにけずられていきました。ひるにはもうふらふらです。ばたり。





ああ、そうそう。10ヶ月後だかまでに持ち主が現れない場合、貰えるそうです
おー、これでコブラバルトフェルドさんもびっくりなサイコガンチックな仕込み銃でもつくるとしますか〜♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ね え よ !


誰がいるか!