厄日ここに極まれり

朝。
バイト先への路線を書いた紙を家に忘れ、ついでに冷やした麦茶を持ってくるのを見つける。
JR尼崎−大阪間で財布を無くす。
定期と郵便貯金カードは別途だったので、環状線乗り換えの前に郵便貯金ATMがあるコンビにまでダッシュ。早くも体力を消耗。
お金を下ろすも残高が芳しくなく、1000下ろして残額91。片道490円という恐怖。
バイト先の集合場所に到着。でも余裕で集合時刻に遅刻。
せめて開始時刻に間に合わせようと1キロ強ダッシュ。残り少ない体力を使い切る。
到着。と同時に仕事。この間超怒られる。
現場はすごかった。
何がすごいってルーチンワークのように重労働をしつづけるという恐怖の内容。テレビほどの重さの何かの装置をひたすら箱からだし分別5キロ強のそれを運ぶ。包装紙緩衝材ダンボールのそれぞれの分別。一定量溜まったら数人で運ぶ。
阿保みたいに腰にくる。
この作業をざっと5000個分。
シャツがすごかった。工事現場のように重機が行き来するから手足は粉塵で黒くなっているのになぜか白い。見ると、塩。あまりもの汗の量で結晶化。シャツの全身が白く、再び汗をかくと一時期消え、でもちょっとでも風が吹くと即再結晶化。つまり、それほどシャツ表面の塩が大変なことに。
で、お金がないから飲み物が買えずひたすら水道水。が、こんな場所の水道水。塩素さえ入っているか不明の水を飲み。かなりまずく、とんでもない顔をしながら飲む俺を哀れんだのか自分のテンションまで引きずられるからか、スポーツ飲料をもらう。ショウジキタスカッタ。
昼。
弁当は持ってきていた。一応の白米のみ。
お惣菜だけ冷蔵庫になかったからおかずは買おうと思ったらこれである。ひたすら白米。
もはや日の丸でさえない弁当を無表情でがっつく俺をもはや異次元の生物でも見たかのような顔で見る現場の人々。「おかずやろうか?」との声に「旧日本陸軍は白米だけで全てを食事をまかないました。ダイジョウブデス」と電波な返事を飛ばす。
すでに俺の頭、イッパイイッパイ。
現場の空気がとんでもなく混沌化していたが、きっと俺がいなかったときにケンカでもあったんだよ。うん、そうにちがいない。
夕方までその上記の作業を続ける。
5キロ*5000ってことは25000キロ。
・・・・・・・・・・・・・。25t?
とりあえず、上記とおなじく阿保みたいな重労働。もはやそれしか言うことがなく、あの阿鼻行間っぷりは言葉では表現できず、実際に体験するしかない。今週いっぱいはこの作業するみたいだから誰かいってみ。俺は勘弁。
夕方。
やっと終わるもすでにがたがた俺。現場の事務所にサインをもらいにいくも、今朝会わなかった今回の責任者にとんでもなく怒られる。列syがあったら間違いなく飛び込む級の。
帰り、電話が飛び込む。『財布ありました』との声。ただし鉄道警察っ!!みたいな!!
orz聞いたことない駅にて数個の財布と共に線路にあったそうな。
しるか!
指紋がどうとか調書がどうとか言っていたが、「と に か く お お さ か え き に も っ て こ い !」と、まさにこの通り、一文字一文字区切りながらじぶんでも惚れ惚れするぐらい幽鬼な声で言う。電話口でめっちゃ動揺する様子が感じ取れたが知ったことではない。
ほかにもなんか言ったっけ?
ああ、「犯人見つけた場合、どこまでやっていいんですか?」と本気で効いてみたりしたっけ♪
帰途、お金を本部でもらって帰る。ひゃーはー!!
俺以外の人間めっちゃ楽な仕事でしかも俺よりははかったみたいだぜー!!
労働時間が同じとか言ってるくせに、実労働時間は2時間、あとはきゅーけーしていたそうだ。
こんなこと聞かされて手元にカッターナイフもってたのに暴れなかった俺って忍耐力ついただろ?